台湾の頭脳「國科會」とは?半導体戦略と日本連携の全貌【2026最新】

台湾の頭脳「國科會」とは?半導体戦略と日本連携の全貌【2026最新】

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台湾のニュースや公式文書に頻出する「國科會」は、日本語で「こくかかい」、台湾現地(台湾華語)では「グオコーフイ(Guókēhuì)」と発音されます。正式名称は中華民国行政院に直属する「國家科學及技術委員會(National Science and Technology Council: NSTC)」であり、日本語圏では「台湾 国家科学及技術委員会」と表記されます。

歴史的な変遷を辿ると、この組織は1959年に設立された「国家長期発展科学委員会」を源流とし、1967年に「行政院国家科学委員会(旧国科会)」へと改編されました。その後、2014年に一旦は他国の科学技術省に相当する「科技部(Ministry of Science and Technology: MOST)」へと昇格・改組されたものの、2022年7月に再び「委員会」形式の國科會へと再改編されたという異例の経緯を持っています。

あえて「部(省)」から「委員会」へと組織形態を戻した背景には、明確な国家戦略が存在します。単一の「部」では他省庁(経済部や教育部、デジタル発展部など)と同格になってしまい、省庁間の縦割り行政によって科学技術予算の統合や迅速な国家プロジェクトの推進が滞るという弊害が生じていました。これに対し、國科會(委員会組織)は首相に相当する行政院長が強いバックアップを行い、主任委員(閣僚級)が各省庁のトップを委員として招集・統括する権限を持ちます。日本の制度に例えれば、「内閣府総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)」の司令塔機能に、強力な予算執行権と研究開発拠点の直接管理権限を合体させたハイブリッド組織といえます。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。