大河で話題沸騰「べらぼう」本当の意味は?江戸の俗語を独自解剖

大河で話題沸騰「べらぼう」本当の意味は?江戸の俗語を独自解剖

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罵倒語でありながら、どこか愛嬌と痛快さを併せ持つ「べらぼう」。現代では「べらぼうに高い」「べらぼうな安さ」といった具合に、度外れな状態を表す強調表現として使われることが多い。しかし、その根底にある本来の意味は「馬鹿者」「たわけ者」、あるいは「常軌を逸した愚行」を指す江戸の俗語だ。

語源には諸説あるが、最も有力とされるのが、江戸時代前期の見世物小屋に登場した「便乱坊(べらんぼう)」という異様な芸名を持つ道化師の存在だ。全身を奇怪に塗りたくり、奇妙な顔つきと奇抜な身振りで客を笑わせたこの芸人の名が転じ、愚昧な人物や常識外れの行動を「べらぼう」と呼ぶようになった。

だが、江戸っ子たちの手にかかると、この言葉は単なる侮蔑にとどまらない変容を遂げる。型破りな行動力、常識の枠に収まりきらない途方もないスケール、打算を捨てて突っ走る潔さ――そうした規格外の生き様そのものを「べらぼう」と称え、自嘲と誇りを込めて口にするようになったのだ。

小林 直樹
著者

小林 直樹

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