戦国武将の食事は質素か豪華か?1日米5合の驚愕カロリーと兵糧の真相

戦国武将の食事は質素か豪華か?1日米5合の驚愕カロリーと兵糧の真相

戦国武将の食事は質素か豪華か?1日米5合の驚愕カロリーと兵糧の真相の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

遠征や籠城戦において勝敗を決定づけたのが、補給部隊が運ぶ「兵糧」と個々の兵士が携帯した「陣中食」の機能性です。陣中食の歴史は、軽量化・高カロリー化・長期保存性の飽くなき追求の歴史でもありました。

その代表格が、忍術書『万川集海』などにも製法が記されている携帯保存食「兵糧丸(ひょうろうがん)」です。

【兵糧丸の作り方と効果】
原料には、もち米の粉、蕎麦粉、ハスの実、オタネニンジン(高麗人参)、山芋、ハチミツ、酒などが用いられました。これらを細かく練り合わせて団子状に丸め、蒸した後に天日干しで乾燥させます。1個あたり直径3〜4cmほどの球体ですが、生薬や滋養強壮成分が凝縮されており、1日にわずか2〜3個口にするだけで空腹感を抑え、集中力を維持できるスーパーフードでした。

また、前線でのクイックチャージを支えたのが湯漬けと保存食の代表である「糒(ほしい・干し飯)」です。炊いた米を水洗いして天日乾燥させたもので、水やお湯を注ぐだけで数分で食べられる、現代のアルファ化米と同じ原理の優れものでした。織田信長が桶狭間の戦いに出陣する直前、立ったままかきこんだとされる逸話もこの湯漬けです。

さらに見逃せないのが兵糧としての味噌の存在です。「陣中味噌」は乾燥させたり焼いたりして「焼き味噌」「味噌玉」として携帯されました。調味料としてだけでなく、汗で失われる塩分とタンパク質の補給源となり、里芋の茎を味噌で煮込んで乾燥させた「芋がら縄」は、荷物を縛る縄として使いつつ、ちぎって湯に入れれば即席の味噌汁になるという究極の多機能ツールでした。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。