現地に行けない現代の探求者たちが頼りにしているのが、Google マップの衛星写真やストリートビュー機能だ。上空から見下ろすと、生い茂る木々に囲まれたスーズダリ大聖堂の十字架屋根や、扇状に広がるホテル棟の輪郭が今なおくっきりと浮かび上がる。デジタル空間に残されたその姿は、まるで森に沈んだ古代遺跡のようだ。
ネット上では度々「いよいよ完全解体が決定した」という噂が飛び交うが、解体計画の実現には大きな壁が立ちふさがっている。広大な敷地と巨大なコンクリート構造物を撤去・処分するには、十数億円規模の莫大な費用が必要とされる。所有権の複雑な移転や管理責任の所在、阿賀野市をはじめとする行政側の財政負担の限界もあり、完全な更地化には至っていない。現在も、自然風化が進むがままの状態で森の中に孤立し続けているのが実態だ。