原曲の持つ躍動感を損なわずに演奏するなら、まずはキー選びが最重要課題となる。原曲(変ホ長調やヘ長調など)のままでは初心者にとって押さえにくいバレーコードや黒鍵の多用が壁になりやすい。そこでおすすめしたいのが、ピアノでもギターでも扱いやすい「Cメジャー(ハ長調)」または「Gメジャー(ト長調)」への移調だ。
Cメジャーへ移調した場合、使用する主要コードは「C」「F」「G」「Am」「Em」「Dm」といった基本形が中心になる。特にギター初心者が挫折しがちな「Fコード」については、1弦から4弦のみを押さえる省略形や「Fmaj7」で代用することで、演奏のハードルを一気に下げられる。ピアノの場合も、左手はルート音(根音)を単音でリズム良く刻み、右手でシンプルな3和音を奏でるだけで、十分に豊かな響きを作ることが可能だ。
また、子どもの声域に合わせた移調の柔軟性も欠かせない。園児たちの声は高音域が伸びやすい反面、低すぎる音は発声しにくい特徴がある。ギターであればカポタスト(カポ)を活用し、Cコードフォームのままカポを2フレットや4フレットに装着することで、指の負担を増やさず手軽に子どものキーへピッチを合わせられる。