波乱に満ちたキャリアの中でも、近年の彼女を語る上で避けて通れないのが身体との闘いだ。肺がんの手術、そして長年付き合い続ける重度の喘息やアレルギー症状。SNSなどを通じて明かされるリアルタイムの病状は、決して弱音の吐露ではない。生々しい苦痛や治療のプロセスを隠すことなく発信するその姿勢は、剥き出しの人間ドキュメントとして同世代や闘病中のファンに強烈な勇気を与えてきた。
特筆すべきは、身体的な制約を抱えながらもクリエイティブの灯を一切消していない点だ。療養と創作のペースを絶妙にコントロールし、脚本の執筆やプロデュースワークを水面下で継続。現場に立てない時間すらもアイデアの熟成期間へと転換するタフネスこそ、彼女が真のアーティストたる所以である。