ヤングスキニーのフロントマン・かやゆー(Vo/Gt)が紡ぐ詞世界は、徹底したリアリズムに基づいています。男性ソングライターが描く女性目線の楽曲は時に理想化されがちですが、かやゆーの言葉選びには一切のフィルターがありません。深夜の部屋の空気感や、スマートフォンの通知ひとつで浮き沈みする感情の機微を、まるで盗み聞きした会話のように生々しく落とし込んでいます。
制作背景のインタビューや取材記録によると、かやゆー自身の身近な出来事や友人との対話、あるいは自身に向けられた感情の断片を客観的かつ冷徹に再構築することで、この鋭利な歌詞が誕生しました。飾らない言葉で情けない自分やずるい人間性をさらけ出すスタイルは、バンド結成当初からのアイデンティティであり、本作においてそのソングライティングがひとつの頂点に達したと言えます。