オーバーツーリズムが懸念される有名観光地を避け、落ち着いた雰囲気の中で涼を満喫したい読者のために、編集部が厳選した穴場避暑地10選を公開する。混雑を巧みに回避しながら、絶景と清流、そして地元の極上グルメを堪能できるスポットばかりだ。
第1のスポットは、東京都内にありながら年間平均気温が約11度に保たれている奥多摩の「日原鍾乳洞」と秋川渓谷の奥座敷だ。ひんやりとした洞窟体験の後は、炭火で香ばしく焼き上げた絶品の天然鮎塩焼きを味わえる。第2は、群馬県みなかみ町に位置する「照葉峡」。『関東の奥入瀬』と称される美しい渓谷沿いには静寂が広がり、清流沿いの茶屋で食べる手打ち舞茸そばが格別だ。
第3に挙げるのは、栃木県塩原温泉郷の「竜化の滝」周辺。三段になって落水する迫力ある瀑布を眺めた後は、B級グルメとして有名な「スープ入り焼きそば」で腹ごしらえするのがツウの楽しみ方だ。第4は、埼玉県秩父の最奥部に位置する「中津峡」。絶壁とエメラルドグリーンの清流が織りなすコントラストは見事で、名物のイワナ重や秩父そばが食欲をそそる。
第5は、標高1,400メートルを超える奥日光の「湯ノ湖・小田代原」。中禅寺湖周辺の混雑をよそに、静謐な木道を歩きながら冷涼な湿原風を楽しめる。立ち寄り茶屋の湯波(ゆば)御膳も外せない。第6は、山梨県八ヶ岳南麓の「吐竜の滝」。岩間から絹糸のように流れ落ちる湧水の名所で、近隣の農園で味わえる生食可能な高原スイートコーンの甘さは驚的だ。
第7は、群馬と長野の県境に位置する「野反湖(のぞりこ)」。『天空の湖』と呼ばれるこの場所は標高1,500メートルに達し、下界の暑さを完全に忘れさせる。第8は、神奈川県箱根町でも比較的静けさが保たれている「千条(ちすじ)の滝」と仙石原の湿原エリア。散策後は、名水の豆腐料理や涼やかな抹茶スイーツが旅の疲れを癒やしてくれる。
第9は、山梨・埼玉国境近くの「丹波山村・花降る渓谷」。透明度の高い水流での川遊びと、シカ肉を使ったジビエカレーが隠れた人気を集めている。そして第10は、那須エリアの奥にひっそりと佇む「駒止の滝」。観瀑台からの眺望は息をのむ美しさで、帰路には採れたて高原野菜のイタリアンランチを愉しめる。
週末の旅行計画において最も重要なのは、到着時間とルート設定だ。主要な高速道路の渋滞を避けるなら、早朝5時台の出発、あるいは公共交通機関の指定席を事前確保した「ノーマイカー移動」が鉄則となる。