ジャーナリズムとしての調査報道が切り込んだもう一つの闇は、製品そのものの安全性と品質偽装だ。当取材班が第三者検査機関の協力を得てネット上で流通する「飲むだけで痩せる」と謳う海外製サプリメントを分析したところ、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)で指定された未承認の医薬品成分や、強い副作用を引き起こす化学物質が検出されたケースが確認された。
健全な健康食品・サプリメント業界の企業が科学的エビデンスに基づいて製品開発を行う一方で、悪徳業者はインフルエンサーを使い捨ての宣伝塔として利用。「個人の感想です」という注記を極小サイズで表示しながら、あたかも即効性のある医薬品であるかのように誤認させる動画広告をTikTokやInstagramに大量出稿している。業界の信用を失墜させるこれらの行為に対し、業界団体からも強い非難の声が上がっている。