歴史と文化の街・足利において、ラーメンは単なるファストフードではなく、地域のアイデンティティそのものと言っても過言ではない。足利学校に代表される歴史的遺産の周辺には、老舗の食堂や長年地域に寄り添ってきたラーメン店が点在する。
独自の抒情的な書で知られる相田みつをが生まれ育ったこの街の空気感は、一杯のラーメンの佇まいにもどこか通じるものがある。派手な飾り気はなくても、誠実丁寧に仕込まれたスープと丹精込めて打たれた麺。足利市観光協会が推進する歴史散策ルートの途中、ふらりと立ち寄った店で味わう一杯は、旅の記憶をより一層深いものにしてくれる。