華やかな頂上決戦の陰で、過疎化や少子化の波と戦う地域があることもまた、今の広島が抱えるリアルだ。部員不足に悩む中山間地域の高校では、複数校による連合チームでの出場が当たり前の光景となった。
学校の垣根を越えて集まる球児たちは、週末ごとに遠方を移動して合同練習を重ねる。移動の負担や連携の難しさは計り知れない。それでも、彼らが白球を追う情熱に何ら変わりはないのだ。「野球が好きだから、この仲間と1日でも長くプレーしたい」。そう語る主将の言葉には、数字や戦績だけでは測れないスポーツの原点が詰まっている。泥まみれになりながらグラウンドを駆け回る姿は、見る者の心を強く揺さぶる。