バレーボール人気の再燃と組織改革を牽引してきた公益財団法人日本バレーボール協会 (JVA) の川合俊一会長にとっても、今回の事態は最大の試練といえる。タレント性を活かした発信力とビジネス感覚で競技のプレゼンスを押し上げてきたリーダーシップが、いま危機管理の局面で厳しく問われている。
JVAは近年、スポーツ危機管理・コンプライアンスの徹底を掲げ、不祥事防止に向けた規程改定を進めてきた。しかし、急速なプロ化と露出増加に選手の意識改革が追いついていなかった現実は否めない。問われているのは、スキャンダル発生後の対外的な幕引きではなく、組織の深部に根を張る甘さをいかに断ち切るかという抜本的な覚悟だ。