1995年に公開されたSFファンタジーの金字塔『ジュマンジ』。超自然的なボードゲームの狂気に巻き込まれる主人公アラン・パリッシュを演じたロビン・ウィリアムズは、過酷な撮影現場を常に笑いと優しさで包み込んでいた。CG技術がまだ発展途上だった当時、緑色の背景や巨大な機械仕掛けの動物に囲まれる現場は俳優にとってストレスの連続だったという。
だが、彼はNGを連発する子役たちを一切責めることなく、即興のジョークで緊張を解きほぐした。共演したキャストが後年語ったところによれば、台本にはないギャグを連発してスタッフを爆笑させ、カットがかかるたびに現場をエンターテインメントの舞台に変えていた。恐怖と冒険が背中合わせの物語に温かな人間味を吹き込んだのは、彼の人間性そのものだったのだ。