勢いは止まらない。続いてスタートしたドラマ『ありがとう』シリーズは、驚異的な高視聴率を記録し、昭和テレビドラマの金字塔となった。水前寺清子との母娘タッグや、石坂浩二ら豪華キャストとの掛け合いは、木曜夜8時の茶ノ間を独占。最高視聴率50%超えという現代では考えられない熱狂を生み出した。
この時代のホームドラマが持っていた熱気は、単なる娯楽にとどまらなかった。戦後の復興を遂げ、目まぐるしく変化する社会の中で、家族とは何か、人とのつながりとは何かを問い続けたのだ。その中心でどっしりと身を構え、笑顔と涙を届け続けた彼女の存在感は、まさに時代の象徴であった。