舘ひろし夫妻に子供がいない理由について、ネット上では様々な憶測が飛び交ってきました。しかし、過去のインタビューや関係者の証言を丹念に辿ると、医学的な事情や不仲によるものではなく、舘ひろし自身の人生哲学と二人の合意による選択であったことが浮き彫りになります。
かつて舘ひろしは、トーク番組やカルチャー誌の手記において、自らの結婚観を次のように赤裸々に語っています。
「自分自身がまだどこか子供のままであり、父親という重責を背負う資格があるのか分からなかった。それ以上に、妻に対して常に一人の男として向き合いたかった。子供を介したパパとママの関係ではなく、死ぬまで彼女の恋人でありたい」(過去の対談発言要旨)
結婚当時、夫人は33歳であり出産に適した時期でしたが、家庭という共同体を「育児の場」にするのではなく、「自立した男女が人生を共奏する場」として位置付けた選択でした。
また、定期的に浮上する別居の噂の真相についても、明らかな誤解が含まれています。火種となったのは、舘ひろしがかつて公言した「家の中でもお互いのプライベート空間を厳格に分けている」「寝室も別であり、干渉し合わない」という発言でした。この言葉がひとり歩きし、「すでに別居しているのではないか」「家庭崩壊寸前か」とネット上で歪曲されて伝わったのです。
実際には同一の豪邸に暮らしており、家庭内別居どころか「お互いに寄りかかりすぎないための知恵」として設計された生活スタイルです。束縛を嫌う舘ひろしの性格を理解した幸子さんの包容力が、長寿婚を支える防波堤として機能しています。