近年、SNSやオンラインゲームの普及によって深刻化しているのが、子音のみを並べた韓国ネットスラング悪口の氾濫です。文字入力を省略するために生まれたこれらの表現は、日本のネット掲示板やX(旧Twitter)でも面白半分でコピペされるケースが見られます。
例えば、チャット画面で頻繁に見かける「ㅅㅂ」は「シッパル(씨발)」の子音表記であり、「ㄲㅈ」は「コジョ(꺼져=消え失せろ)」、「ㅂㅅ」は「ピョンシン(병신)」を意味します。外見上はアルファベットの記号のように見えるため、記号ゲーム感覚で軽い煽り文句として書き込む日本人ユーザーが後を絶ちません。しかし、韓国のサイバー空間においてこれらはれっきとした違法行為の温床となっています。
法曹関係者への取材によると、韓国刑法第311条が定める「侮辱罪」および「情報通信網利用促進及び情報保護等に関する法律(名誉毀損・侮辱)」の適用件数は年々高い水準を維持しています。韓国は日本以上にネット上の個人特定システムが強固であり、子音だけの誹謗中傷であっても前後の文脈から被害者が特定されれば、1年以下の懲役もしくは200万ウォン以下の罰金、あるいは民事での高額な損害賠償命令が下される判例が相次いでいます。「海外のネット文化を少し真似しただけ」という言い訳は、国境を越えた法的責任の前には一切通用しません。