なぜ「洋食工房ヒロ 立石」の暖簾には、これほどまでに人々が吸い寄せられるのでしょうか。その秘密は、銀座の老舗洋食店などで研鑽を積んだ店主・ヒロ氏が手掛ける、極限まで磨き抜かれた料理のクオリティにあります。
まず外せないのが、不動の看板メニューである洋食工房ヒロのハンバーグです。皿が運ばれてきた瞬間に立ち上る香ばしい湯気、そしてナイフを入れた途端に溢れ出す澄んだ肉汁。国産牛と豚の絶妙な配合比率によって練り上げられたタネは、表面が香ばしく焼き固められつつ、内部はふんわりと軽やかなエアリー感を保っています。そこに合わされるのが、数週間かけてフォンドボーから煮詰められた漆黒の特製デミグラスソースです。甘みを抑え、心地よいビターさと重厚なコクが肉の旨味を何倍にも引き立てます。
そして、ハンバーグと双璧をなす圧倒的人気メニューが「ミックスフライ定食」です。大皿の上にそびえ立つように盛り付けられるのは、巨大な天然エビフライ、ズワイガニの身が贅沢に詰まったカニクリームコロッケ、そしてメンチカツやヒレカツなど。特にエビフライは、太く引き締まった身がぎっしり詰まっており、衣でかさ増しされた市販品とは一線を画す弾力と甘みを誇ります。
自家製タルタルソースの爽やかな酸味、箸を入れると熱々とろとろのベシャメルソースが溢れ出すカニクリームコロッケの完成度は、都心の高級洋食店であれば倍の価格が付いてもおかしくないレベルです。この「手仕事を惜しまない本物の味」を、下町ならではの良心的なボリュームと価格で提供し続けている点こそ、食べログの「京成立石 洋食百名店」に選ばれ続ける最大の理由です。