京本大我という表現者を語る上で欠かせないのが、日本のミュージカル界における輝かしい実績です。ジャニーズJr.時代から本格的なオーディションに挑み、自らの実力で掴み取ったキャリアは、今や演劇界の正統派スターと呼ぶにふさわしい深みを備えています。
転機となったのは2015年、帝国劇場『エリザベート』の皇太子ルドルフ役に抜擢されたことでした。名だたる実力派俳優たちと肩を並べ、死と破滅に向かう皇太子の苦悩を澄んだハイトーンボイスで歌い上げた姿は、多くの演劇評論家を唸らせました。その後、2016年、2019年と再演を重ね、ルドルフ役としての評価を不動のものとします。
さらに2024年に主演を務めたミュージカルの金字塔『モーツァルト!』では、天才ゆえの狂気と純真さを併せ持つヴォルフガング・モーツァルト役を熱演。難曲揃いのスコアを完璧なピッチと豊かな表現力で歌いこなし、名実ともに日本ミュージカル界のトップランナーの一人として名を刻みました。