戦力面における最大の推進力となっているのが、新旧の世界的司令塔による相乗効果です。サッカートルコ代表メンバー一覧を見渡しても、中盤から前線にかけてのタレントの質は欧州屈指の厚みを誇ります。
とりわけ異次元の輝きを放つのが、レアル・マドリード所属のアルダ・ギュレルです。狭いスペースで前を向くボールコントロール、相手DFの逆を突くラストパス、そしてボックス外から枠を射抜く強烈な左足のシュート精度は、若くして代表のエースとしての風格を漂わせています。
そして、ピッチ中央で舵を取るのがインテルで世界最高峰のレジスタとして君臨するハカン・チャルハノールです。かつてのトップ下タイプから、中盤底で長短のパスを散らしつつゲームテンポを支配する万能MFへと進化した主将の存在が、ギュレルやケナン・ユルディズといった若きドリブラーたちに自由なアタックエリアを提供しています。情熱的でありながら冷静沈着なゲームマネジメントができる中盤の軸ができたことこそ、トルコ代表が安定して白星を重ねられる最大の要因です。