手切りの限界を感じた愛好家が次に検討するのが、家庭用カッティングプロッターの導入です。市場でカッティングマシンおすすめの代表格として挙げられるのは、シルエットジャパンの「Silhouette Cameo(シルエットカメオ)」シリーズや、ブラザーの「ScanNCut(スキャンカット)」、クリカット(Cricut)などの機種です。これらはベクターデータをもとに0.1mm単位の微細な刃先制御を行い、複雑な漢字や細いスクリプト体も見事にカットします。
導入コストは本体のみで3万5,000円〜6万円前後、替え刃や専用カッティングマットの消耗品費が年間数千円〜1万円程度発生します。ここで冷静な費用対効果の算出が求められます。月に何枚もデザインを差し替えるショップオーナーや、クラブチーム全員のギアに名前を入れるといった大量製作であれば、マシンの購入は早期に元が取れます。
しかし、「愛車のリアガラスに貼るステッカーを2〜3枚作りたい」「自分のオフィスのドアに店名を入れたい」といった単発の用途であれば、マシンの初期投資は過大な出費になりかねません。後述するプロ印刷業者の進化により、現在ではカッティングシート1枚から作成できる環境が整っているため、機材購入と外注の損益分岐点は「年間でA4サイズ換算20〜30枚以上を恒常的にカットするか否か」に設定するのが賢明な判断基準です。