矢沢永吉『ラスト・シーン』が放つ色気の正体と名曲の真相【2026年最新】

矢沢永吉『ラスト・シーン』が放つ色気の正体と名曲の真相【2026年最新】

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1980年代中盤、矢沢永吉はアメリカ・ロサンゼルスでの音楽制作を本格化させ、世界標準のサウンドプロデュースを貪欲に吸収していました。その結実として1985年7月にリリースされたアルバムが『YOKOHAMA二十才まえ』です。このアルバムのB面ラストを飾る重要曲として世に送り出されたのが『ラスト・シーン』でした。

当時、矢沢永吉と資生堂のタイアップといえば、1978年の歴史的大ヒット曲『時間よ止まれ』や、1985年秋のキャンペーンソングとなった『TAKE IT TIME』などが広く知られています。その華やかなコマーシャリズムの潮流の中で、本作『ラスト・シーン』は資生堂の洗練された都会的イメージと見事にシンクロし、単なるタイアップの枠を超えた「大人の男の色気」を象徴するナンバーとして音楽関係者の間で絶賛を浴びました。

当時の制作関係者の証言によると、矢沢はロサンゼルスの名うてのスタジオミュージシャンたちとセッションを重ねる中で、従来の骨太なロックンロールとは一線を画す、コードの響き一つひとつに陰影を持たせたメロウなサウンドを徹底追求したといいます。西海岸のAOR(Adult Oriented Rock)のエッセンスを取り入れつつ、歌謡曲的な情緒深さを決して失わない絶妙なバランスこそが、本作が誕生した背景にある決定的な要因です。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。