レンコンの花とハスの花の違いとは?食用と観賞用の差や見分け方を解説

レンコンの花とハスの花の違いとは?食用と観賞用の差や見分け方を解説

レンコンの花とハスの花の違いとは?食用と観賞用の差や見分け方を解説とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

蓮根の花の開花時期は、例年7月上旬から8月中旬頃が最盛期です。日本の暑い盛夏を代表する花であり、その開花サイクルには非常に規則正しいリズムが存在します。

ハスの花が咲く時間帯は早朝から午前中に限られます。夜明け前の午前5時頃からゆっくりと花びらを広げ始め、午前7時から9時頃に最も美しい満開の状態を迎えます。そして昼前には再び花びらを閉じ、つぼみの状態へと戻ります。この開閉を4日間繰り返し、4日目の午後に花びらを散らして一生を終えます。

ハスが朝に咲く理由は、受粉を媒介するハチや甲虫などの昆虫が活発に動く朝の時間帯に合わせているためです。花の中心部にある花托(かたく)は発熱する特殊な生態を持っており、朝の冷気の中でも昆虫を温めて誘引する仕組みを備えています。

一方で、レンコン農家のハス田を観察していると「青々とした大きな葉ばかりで花があまり咲いていない」という光景に出くわすことがあります。これには明確な栽培上の理由があります。

植物が花を咲かせて実をつける(生殖生長)には、莫大なエネルギーが必要です。花に栄養を奪われると泥の中のレンコンが大きく育たなくなるため、農家では花がつきにくい品種を選抜して栽培したり、蕾の段階で摘み取る「摘蕾(てきらい)」を行ったりすることがあります。レンコンの花が咲かない、あるいは数が少ないのは、泥の下にあるレンコンを丸々と太らせるための必然的な結果なのです。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。