2026年の免税売上は、ビル全体の好調を牽引する巨大なエンジンだ。免税カウンター前には連日長蛇の列ができ、購入された商品はその場で頑丈な梱包が施されて海外へ旅立っていく。
店舗側の対応も急速に進化を遂げた。かつては言語の壁によるトラブルも散見されたが、現在は各店舗のスタッフが胸元に多言語同時通訳端末を装着。希少フィギュアのコンディション説明や箱の傷の確認といった繊細なやり取りも、リアルタイムでスムーズに行われている。「日本でしか買えない限定品」を求める熱狂は止まる気配を見せず、客単価は数年前の数倍規模に膨らんだ。世界中からアキバを目指す観光客にとって、最初にして最大の目的地がここなのだ。