なぜ美女は野晒しにされたのか?九相図が暴く死の真相と不浄観の謎

なぜ美女は野晒しにされたのか?九相図が暴く死の真相と不浄観の謎

なぜ美女は野晒しにされたのか?九相図が暴く死の真相と不浄観の謎について詳しく解説いたします。最新の情報をお届けします。

九相図は日本全国の限られた寺院や博物館に所蔵されており、その多くは掛け軸や絵巻として厳重に保管されています。実物をその目で確かめたい鑑賞者のために、代表的な所蔵寺院と公開状況をまとめました。

最も著名なのが、京都の「あの世とこの世の境目」とされる六道の辻に位置する西福寺(さいふくじ)です。西福寺に伝わる「壇林皇后九相詩絵巻」は、毎年8月7日〜10日の「精霊迎え(お盆の六道まいり)」の期間に合わせて特別開帳されるのが恒例となっています。路地に面した本堂の薄暗い空間のなかで、僧侶の手によって開帳される絵図を間近に眺める体験は、息を呑むような迫力に満ちています。

また、西福寺の目と鼻の先にある六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)も外せません。平安初期の官僚・小野篁が夜な夜な冥界へ通ったとされる「冥土通いの井戸」で知られる名刹ですが、同寺にも貴重な熊野観心十界曼荼羅や九相図が伝来しており、春や秋の特別寺宝公開の際に一般公開される機会があります。

寺院・所蔵機関名所在地所蔵作品・特徴主な公開時期・拝観情報西福寺京都府京都市東山区壇林皇后九相詩絵巻。子育幽霊の伝説でも名高い。毎年8月7日〜10日前後の六道まいり期間に特別公開。六道珍皇寺京都府京都市東山区十界図とともに所蔵。冥界伝承の中心地。春・秋の特別拝観期間(寺宝展)にて不定期公開。正幸寺滋賀県近江八幡市紙本着色九相図(市指定文化財)。緻密な描写が特徴。事前予約制または地域の文化財特別公開時のみ。萬福寺京都府宇治市黄檗宗の大本山。文人画風の独特な九相図を所蔵。宝物館の特別企画展などにて順次展示。東京国立博物館東京都台東区鎌倉〜江戸期の九相図巻・模本など複数所蔵。本館仏教美術コーナーや特別展で定期展示。

寺院で九相図を拝観する際は、厳格な礼儀が求められます。堂内での写真・動画撮影は一切厳禁であり、文化財の劣化を防ぐため触れる行為も固く禁じられています。信仰の場であることを忘れず、静寂を保って合掌一礼する姿勢を忘れてはなりません。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。