もし目が日焼けして充血や激しいゴロゴロ感が生じてしまった場合、適切なアフターケアを知っているかどうかが回復スピードを大きく左右します。紫外線角膜炎は、傷が浅い角膜上皮の損傷にとどまっていれば、通常は約24時間から48時間(1〜2日)で上皮細胞が自然に再生し、痛みや充血は急速に軽快します。しかし、誤った対処をしてしまうと角膜感染症などを引き起こし、治癒が長引く恐れがあります。
充血や異物感を最小限に抑え、最速で角膜を治すための正しい応急処置手順は次の4点です。
① 患部を保冷剤や冷タオルで「冷やす」
眼球周辺が熱を持ち、血管が拡張して充血している状態です。濡らした清潔なタオルや、タオルで巻いた保冷剤をまぶたの上にそっと当ててアイシングを行ってください。血管を収縮させて炎症を抑え、知覚神経の興奮を麻痺させることで痛みが著しく緩和されます。※温める行為(ホットアイマスク等)は炎症と充血を急激に悪化させるため厳禁です。
② コンタクトレンズを即座に外し、メガネに切り替える
角膜表面に傷がある状態でコンタクトレンズを装着し続けると、角膜への酸素供給が遮断され、傷口から雑菌が侵入して角膜潰瘍などの重症疾患に発展する危険性があります。痛みが完全に消失するまでの数日間はレンズの使用を中止してください。
③ 目のこすりすぎを避け、防腐剤フリーの人工涙液で洗い流す
ゴロゴロするからといって手やまぶたの上から目を強くこすると、剥がれかかった角膜上皮がさらに広範囲に剥離してしまいます。異物感を和らげるには、涙に近い成分の防腐剤無添加人工涙液を点眼し、角膜表面を滑らかに保ちます。
④ 角膜修復作用のある目薬を点眼する
市販の目薬を選ぶ際は、角膜の再生を促進する「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」や「フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性型ビタミンB2)」、抗炎症作用を持つ「グリチルリチン酸二カリウム」「アズレンスルホン酸ナトリウム」が配合されたものを選びましょう。