海津大崎のソメイヨシノは、昭和初期に植樹されたものが大半を占める。つまり、多くの樹が樹齢90年近くに達しているのだ。ソメイヨシノの寿命は一般的に60年〜80年と言われており、ここの桜たちはまさに「高齢化」の極みにある。
倒木や立ち枯れの危機を防ぐため、樹木医たちのグループが日々、幹の治療や土壌改良に取り組んでいる。一本一本の健康状態をチェックし、栄養剤を注入する地道な作業だ。同時に、若い苗木への植え替えも進められているが、かつてのような見事な枝振りに育つまでには何十年もの歳月が必要となる。私たちが今見ている絶景は、決して永遠のものではない。