なぜ、これほどまでに油が値上がりしているのか。その最大のトリガーとなっているのが、航空業界の脱炭素化だ。国際航空業界が掲げるCO2排出削減目標に向け、植物油や使用済みの食用油を原料とするSAFの需要が爆発的に増加している。これまでゴミとして処理されていた使用済み油が、今や航空燃料メーカーにとっての「お宝」なのだ。
結果として、国内外のエネルギー大手が日本の外食産業から排出される廃油の買い取り権を競い合う構図が生まれた。この歪みが、巡り巡って新品の仕入れ価格を押し上げる皮肉な循環を生み出している。