同人サイトの利用に関して、ネット上には誤った認識がまことしやかに語り継がれています。その代表格が「ストリーミングで見るだけなら、ダウンロードしていないから100%合法でウイルスにも感染しない」という言説です。
この認識は技術的にも法的にも大きな誤りです。技術的には、ブラウザ上で画像や動画を表示している時点で、端末の一時フォルダ(キャッシュ)にはコンテンツのデータが保存されています。さらに悪質なサイトでは、WebAssemblyや悪意あるJavaScriptを用いて、画面をスクロールするだけでバックグラウンドで不正なプログラムを実行させることが可能です。「ダウンロードボタンを押していないから安全」という理屈は通用しません。
もう一つの盲点が、近年のクレジットカード会社による表現規制を巡る混乱です。国際ブランド(VISA・Mastercardなど)が一部の成人向け同人コンテンツに対する決済取り扱いを停止・厳格化したニュースを逆手に取り、「大手サイトでカードが使えないなら、使えるマイナーな海外サイトで買おう」と誘導するフィッシングサイトが急増しました。しかし、正規大手各社は銀行振込やコンビニ決済、独自の電子マネー(とらコインやDMMポイント等)といった安全な代替決済手段をすでに確立しています。決済の不便さを口実に怪しい海外代行決済サイトを利用することは、自らカード情報を泥棒に手渡すに等しい愚行です。