出張撮影を行うプロフォトグラファーや神社境内の案内スタッフに取材すると、参拝客が陥る共通の「着崩れトラブル」が浮かび上がってきます。
SNSや口コミで頻出する失敗談として最も多いのが、「歩いているうちに赤ちゃんの顔が着物の布地に埋もれて窒息しそうになった」「背中の蝶結びが緩んでズルズルとずり落ち、写真を見返したら赤ちゃんの胸元がはだけて下着が丸見えだった」という声です。赤ちゃんは手足をバタバタと動かすため、静止画の着付けマニュアル通りに結ぶだけでは10分と持ちません。
現場のプロが実践している産着の着崩れ防止のコツは、以下の3点に集約されます。
- 着物クリップ(または小型のピンチ)の活用:
産着の襟元と、抱き手の衣服(ジャケットのラペルや抱っこ紐の肩ベルト)を、目立たない裏側から「着物クリップ」で1箇所留めておく裏ワザです。これだけで、赤ちゃんがどれだけ暴れても産着が前方に滑り落ちるのを完全に防止できます。 - よだれかけの紐を産着の紐と一緒に結ばない:
よだれかけを産着の紐と一括で結んでしまうと、産着が引っ張られた際によだれかけが赤ちゃんの喉元を強く締め付ける事故につながります。必ず「よだれかけは赤ちゃん単独に装着」「産着は抱き手と赤ちゃん全体に掛ける」と独立させてください。 - 長襦袢(ながじゅばん)と表着のズレ防止しつけ糸:
レンタルした産着の場合、外側の表着と内側の飾り襦袢が二重構造になっています。この2枚がバラバラに動くとだらしなく見えるため、あらかじめ袖口や振り(袖の下側)の重なりが合っているか確認し、ズレやすい場合は安全ピン等で内側の見えない部分を固定しておくと美しいドレープが持続します。
また、お宮参り産着のレンタル手順についても注意が必要です。直前の予約では人気の柄や正絹の高級品が出払ってしまうため、利用日の「2ヶ月〜1ヶ月半前」に手配するのがセオリーです。返送手順がコンビニ発送で完結するか、雨天時の日程変更手数料が無料になる「安心パック」が付帯しているかを事前にチェックしておくことが、精神的な余裕につながります。