ネット上の検索でも高い関心を集め続けているのが、波瑠と濱田岳による濡れ場および情熱的なキスシーンの真相です。
本作において描かれる悟と有里のラブシーンは、決して観客の目を引くためだけの扇情的なお色気演出ではありません。団地という箱庭の中で互いの孤独を埋め合わせるように求め合う二人の心情が、リアルかつ切実に映し出されています。
団地の一室で繰り広げられるベッドシーンにおいて、波瑠はランジェリー姿で大胆に肌を露出し、濱田岳演じる悟との生々しい絡みに真っ向から挑みました。首筋や唇を重ねる長回しのキスシーンでは、若さゆえの焦燥感と、いずれ失われることが予感される切なさが痛いほど伝わってきます。
映画関係者の証言や当時の制作インタビューを紐解くと、中村義洋監督は人間同士の体温や生々しい摩擦をフィルムに刻み込む演出を徹底しました。当時21歳だった波瑠にとって、露出を伴う過激なシーンへの挑戦は大きな決断であったことは間違いありません。しかし彼女は一切の迷いを見せず、有里という女性が抱える渇望と寂しさを全身で表現しました。この体当たりの熱演こそが、物語後半の別れの悲痛さを際立たせる土台となっています。