『銀魂』のアフレコ現場は、キャスト同士の結束が非常に強いことで知られています。坂田銀時役の杉田智和さん、土方十四郎役の中井和哉さん、沖田総悟役の鈴村健一さんら豪華声優陣が集うスタジオにおいて、千葉さんはまさに「真選組の局長」同様、周囲から深く愛され、時に強烈にいじられる存在でした。
特にアフレコ裏話として有名なのが、近藤の変態的な奇行シーンにおけるエピソードです。志村妙(お妙さん)への激しいストーカー行為や、モザイク必須の全裸シーンが続くアフレコでも、千葉さんは一切妥協せず全力でマイクに向かって叫び続けました。その迫真すぎる演技に対し、共演者陣からは「千葉さんが本当にゴリラに見えてくる」「魂を削りすぎている」と絶賛と爆笑が巻き起こったといいます。
また、近藤勲といえばギャグだけでなく、心に突き刺さる数々の名言でも知られています。
「ムラムラします」といった伝説の迷言を放つ一方で、仲間が窮地に陥った際には「俺ァね、真選組(おれたち)の魂を守るためなら、何だってやるさ」「背中は任せたぜ」と、男気あふれる重厚な台詞を叩き込みます。この極端な二面性を完璧に成立させた千葉さんの声の力こそが、近藤勲を単なるギャグキャラにとどまらない、真の漢へと昇華させました。