大阪府や吹田市が推進する「万博記念公園将来ビジョン」や駅南側の大規模アリーナ開発計画に伴い、「万博記念競技場も近いうちに取り壊されて再開発されるのではないか」という憶測が定期的に浮上します。この噂の真相はどうなっているのでしょうか。
行政および指定管理者の公表資料を精査すると、「競技場を即座に解体・撤去する計画」は存在しません。現在進行している議論の主軸は、建設から半世紀を超えて生じているコンクリート躯体の長寿命化改修工事や、トラックの国際・国内公認基準を維持するためのサーフェス(タータン)定期改修です。
北摂地域における唯一無二の大規模公認陸上施設として、学校教育や地域体育大会の受け皿を他に代替できないという現実的なインフラ事情があります。万博記念公園全体のスマートリゾート化構想と歩調を合わせつつ、バリアフリー対応の強化や照明設備のLED化、省エネ化を進める「持続可能なリニューアル運用」が現実的な既定路線となっています。