同店の暖簾をくぐる来訪者の約7割が注文すると言っても過言ではないのが、名物の二大巨頭である紫金飯店 原宿店 玉子炒飯と紫金飯店 原宿店 酸辣湯麺です。町中華というクラシックなカテゴリーにありながら、他店の追随を許さないその味わいの設計思想に迫ります。
「玉子炒飯」が運ばれてきた瞬間、誰もがその視覚的なインパクトに目を奪われます。一般的な炒飯のように米と卵が均一に混ざり合っているのではなく、香ばしく炒め上げられたパラパラ系の中華炒飯の上に、黄金色に輝くトロトロの半熟薄焼きオムレツが贅沢に覆い被さっています。さらに頂点には生卵の黄身(またはウズラの卵)とグリーンピースが鎮座し、スプーンを入れた瞬間に濃厚な黄身が崩れ、下の米へと染み渡る仕掛けです。
一口含むと、ラードの芳醇なコクと強火でコーティングされた米粒の香ばしさが広がり、そこに半熟玉子のミルキーな優しさが絶妙なバランスで絡み合います。味が濃すぎず、最後まで重たさを感じさせない絶妙な塩梅は、何千回、何万回と鍋を振るってきた職人の感覚値の賜物です。付属の中華スープを合間に挟むことで、口内の脂がリセットされ、無限にスプーンが進む設計になっています。
もう一つの金字塔である「酸辣湯麺」は、熱々のとろみスープに豚肉、タケノコ、キクラゲ、豆腐、溶き卵が惜しみなく投入された圧巻の一杯です。レンゲですくい上げると、立ち上る湯気とともに心地よい黒酢の香りと白胡椒の刺激が鼻腔を刺激します。麺はとろみスープをしっかりと抱き込む中細ストレート麺。一口すするごとに、力強い酸味の奥から動物系スープの分厚い旨味が押し寄せ、後からピリリとした辣油と胡椒の辛味が追いかけてきます。冬場はもちろん、真夏の猛暑日であっても発汗とともに疲労を吹き飛ばす滋養に満ちており、中毒性の高さでは玉子炒飯をも凌ぐ熱狂的なファンを抱えています。
もちろん、これら二大看板以外にも紫金飯店 原宿店 メニューの層は極めて厚く、細切り豚肉とタケノコが甘辛い餡で絡む「ルースー麺」や、パリッとした焼き目が美しい大ぶりな「特製餃子」、ニラの香りが食欲を直撃する「レバニラ定食」など、どの皿を頼んでも町中華の王道を外さない盤石の布陣が敷かれています。