「YES I AM」という伝説的なセリフが生まれたのは、コミックスでは第16巻、テレビアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』では第21話〜第22話「審判(ジャッジメント) その1・その2」にあたります。舞台はエジプトへ向かう旅の途中、紅海に浮かぶ孤島でした。
ジャン・ピエール・ポルナレフは、死んだ妹シェリーやアヴドゥルを土人形として具現化させるスタンド「審判(ジャッジメント)」の本体・カメオの策略に嵌まり、絶望的な窮地に追い込まれます。精神的にも肉体的にも限界を迎え、自らの肉体を食い破られそうになったその刹那、背後から悠然と現れたのがモハメド・アヴドゥル本人でした。
驚愕のあまり「モハメド・アヴドゥル!?」と問いかけるポルナレフに対し、アヴドゥルは右腕を胸の前に掲げ、人差し指を左右に「チッチッチッ」と鳴らしながら、「YES I AM!(左様!)」と力強く肯定します。炎のスタンド「マジシャンズレッド」による圧倒的な反撃と、それまでの緊迫感を一瞬で痛快なカタルシスへと変えたこの場面は、第3部屈指の名シーンとして読者の記憶に深く刻まれました。