ポカリとアクエリアスの違いとは?風邪と運動で選ぶ正解を全解剖

ポカリとアクエリアスの違いとは?風邪と運動で選ぶ正解を全解剖

ポカリとアクエリアスの違いとは?風邪と運動で選ぶ正解を全解剖に関する疑問を詳しくまとめました。専門的な情報をご確認ください。

ネット上やSNSで定期的に拡散される情報の中に、「ポカリスエットを水で半分に薄めれば、高価な経口補水液(OS-1など)の代わりになる」という言説がありますが、これは医学的に極めて危険な誤解です。

大塚製薬の子会社である大塚製薬工場が販売する「経口補水液OS-1」は、世界保健機関(WHO)が提唱する経口補水療法(ORT)の指針に基づいた特別用途食品(病者用食品)です。ポカリスエットとOS-1の決定的な違いは、ナトリウムと糖分の比率にあります。

OS-1は、100ml中にポカリの2倍以上となる食塩相当量0.292g(Na+ 50mEq/L)を含んでいます。さらに糖分濃度は約2.5%と、ポカリ(6.2%)の半分以下に抑えられています。小腸粘膜に存在するSGLT-1(ナトリウム・グルコース共輸送体)を最大限に働かせるためには、ナトリウムとブドウ糖がモル比約1対1〜2という精密なバランスで存在しなければなりません。

もしポカリスエットを水で薄めてしまうと、ただでさえOS-1より少ないナトリウム濃度がさらに半減し、ただの「薄い塩砂糖水」になってしまいます。これでは腸管からの急速な水・電解質吸収は行えず、脱水症状が悪化する恐れすらあります。軽度の渇きや日常的な水分補給であればポカリやアクエリアスで十分ですが、嘔吐・下痢を伴う感染性胃腸炎や、意識が朦朧とするような熱中症の初期段階においては、迷わず経口補水液OS-1を選択しなければなりません。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。