かつてネット上で「ケンタッキーでサイだけを頼む裏ワザ」といった情報が拡散されたことがありました。しかし、現状における店舗オペレーションと公式ルールはどうなっているのでしょうか。
日本KFCホールディングスが公式に発表しているガイドラインによると、「原則として部位の指定注文はお断りしている」というのが揺るぎない方針です。これには鶏肉の解体基準に基づいた明確な理由があります。
KFCでは1羽の鶏から「サイ2個、リブ2個、キール1個、ウイング2個、ドラム2個」の計9ピースをカットして仕入れています。もし特定の顧客にサイやドラムばかりを提供してしまうと、キールやウイングが大量に余り、深刻な食品ロス(フードロス)を招いてしまいます。また、後から来店した顧客が特定の部位ばかりを受け取ることになり、公平性が著しく損なわれてしまいます。
複数ピースを購入した際、店員がマニュアルに沿って「肉量の多い部位(サイ、リブ)」と「比較的小ぶりな部位(ウイング、ドラム、キール)」をバランスよく組み合わせて袋詰めしているのは、全顧客に平等な満足度を届けるための綿密なシステムなのです。