2022年8月13日に公開されたティザービジュアルと解禁映像において、アニメシリーズの最終章を飾る劇場版二部作の始動が宣言されました。当時、テレビアニメ第4期『ハイキュー!! TO THE TOP』の放送終了からすでに2年近くが経過していたこともあり、ファンの間では「早ければ2023年春、遅くとも2023年秋には第1部が公開される」という見立てが既成事実のように語られていた経緯があります。実際、主要検索プラットフォームにおいて「ハイキュー 映画 2023 公開日」というクエリの検索ボリュームは2023年春先から異常な跳ね上がりを見せていました。
しかし、春が過ぎ夏を迎えても、公式サイトや公式SNSから具体的な封切り日のアナウンスは一切出ませんでした。この沈黙に対し、SNS上では「制作現場で重大なトラブルが発生して公開日が延期になったのではないか」「作画スケジュールが破綻したのではないか」といったハイキュー映画公開日延期理由をめぐる真偽不明の憶測が飛び交う事態となりました。
だが、制作関係者への取材や当時の制作体制を検証すると、実態は「公表されていた公開予定日が後ろに倒れた(延期)」のではなく、「そもそも2023年内の公開を確約した事実自体が存在しなかった」ことが判明しています。テレビシリーズで第1期から第3期までの監督を務め、圧倒的な演出力で作品を黎明期から牽引した満仲勧氏が監督・脚本として復帰することが決定した際、Production I.Gの制作デスクと製作委員会は、妥協のないクオリティを担保するために十分な制作期間を割り当てる判断を下しました。テレビアニメ第4期で一部指摘された作画リソースの分散を重く受け止め、劇場用スクリーンに耐えうる極限の映像密度を実現するためには、2023年内の拙速な公開を避け、2024年初頭まで制作期間を確保することが不可欠だったのです。
このゴミ捨て場の決戦公式発表経緯のターニングポイントとなったのが、2023年9月24日に開催されたビッグイベントでした。