京都海洋高校が教育関係者から極めて高い評価を受ける最大の理由は、その驚異的な「出口の強さ」にあります。不透明な経済情勢が続く現代日本において、同校が誇る就職決定率と就職先の質の高さは目を見張るものがあります。
特筆すべきは、海上保安官(海上保安学校学生採用試験)への合格実績です。海上の安全と治安を守る海上保安庁の教育機関である海上保安学校(京都府舞鶴市)への合格者を、同校は毎年コンスタントに輩出しています。高校在学中に培った操船技術、ロープワーク、海図読解力、そして集団生活で磨かれた礼儀作法は、海上保安官採用において最強のアドバンテージとして作用します。
民間企業への就職においても、日本の海上物流を支える内航海運業界から引く手あまたの状態です。内航貨物船、内航タンカー、長距離フェリー、タグボートなどを運航する国内有数の海運企業が、同校の卒業生を幹部候補生(航海士・機関士)として指定校推薦枠で奪い合っています。内航船員の給与水準は高卒初任給の相場を大きく上回り、20代前半で年収500万〜600万円を超えるケースも珍しくありません。
また、就職だけでなく進学実績も見逃せません。国立の水産大学校(山口県下関市)や東京海洋大学をはじめ、近畿大学水産学科、福井県立大学海洋生物資源学部など、指定校推薦や総合型選抜(旧AO入試)を利用して難関水産系大学・学部へ進学する道が拓かれています。実習や資格取得の実績が、大学入試の自己推薦において強力な武器となるためです。