インターネット上の掲示板やSNSでは、大病院の受診を巡るいくつかの誤解が流布しています。トラブルを避けるために、代表的な思い込みの真相を整理しておきましょう。
第一の誤解は、「選定療養費さえ払えば、紹介状がなくても希望の診療科を自由に受診できる」という認識です。診療科によっては、病床ひっ迫の防止や地域連携の観点から「完全紹介予約制」を敷いており、紹介状を持たない飛び込みの初診受付を完全に停止している場合があります。費用を払う意思があっても当日診察を受けられないリスクがあるため、事前の診療科要件確認は必須です。
第二の誤解は、「初診時から有名な名医を直接指名できる」という期待です。大学病院の外来担当医表は曜日ごとに細かく分かれており、初診外来はチーム内の担当医が割り振られます。特定の権威ある医師による診察を希望する場合であっても、前医(かかりつけ医)からの紹介状宛名に希望医師名が明記されているか、初診後の精査を経て専門外来へ振り分けられるプロセスを経るのが通常の医療手順です。