トレンデレンブルグ徴候の原因とは?デュシェンヌ徴候との違いとリハビリ法

トレンデレンブルグ徴候の原因とは?デュシェンヌ徴候との違いとリハビリ法

トレンデレンブルグ徴候の原因とは?デュシェンヌ徴候との違いとリハビリ法について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

臨床現場や医療系国家試験の現場で最も多くの人がつまずくのが、「トレンデレンブルグ徴候」と「デュシェンヌ徴候」の判別です。どちらも支持側の中臀筋機能不全を根本原因としますが、観察される身体の現象と力学的意図はまったく異なります。

最大の違いは、「骨盤が落ちる現象そのもの」か、それとも「骨盤を落とさないための体幹代償動作か」という点に集約されます。トレンデレンブルグ徴候では骨盤が反対側(健側)へ傾斜して下がりますが、デュシェンヌ徴候では患者自身の体幹が支持脚側(患側)へ大きく傾きます。これは、体幹を支持脚側に傾けることで重心線を股関節の回転中心に近づけ、中臀筋が必要とする筋力を最小限に抑えようとする適応反応(代償運動)です。

歩行時の動作(歩行周期 立脚相)において、これらの現象が現れる異常歩行をそれぞれ「トレンデレンブルグ歩行」「デュシェンヌ歩行」と呼び分けます。

比較項目トレンデレンブルグ徴候デュシェンヌ徴候鑑別の要点・臨床的意義観察される身体の動き浮かせた側(健側)の骨盤が下がる(健側骨盤下垂)支えている側(患側)へ体幹が大きく傾く「骨盤の動き」を見るか「体幹の傾き」を見るかバイオメカニクス的意味筋力不全による支持機能の破綻(現象)外転筋の負担を減らすための代償動作重心位置を股関節に近づける力学的工夫歩行周期での現れ方患側の立脚中期〜後期で骨盤が沈む患側の立脚相全体で上体が横に揺れるいわゆる「あひる歩行(動揺歩行)」の正体主な原因病態軽度〜中等度の中臀筋筋力低下・関節症初期高度な中臀筋不全・進行期股関節症・疼痛回避痛みを逃がす動作(逃避性跛行)としても現れる
佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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