苫小牧を発着する航路は、目的地や移動スタイルによって明確な個性を放っている。
関東圏とダイレクトに結ぶ首都圏の主力・大洗航路(商船三井さんふらわあ)は、首都圏からのマイカー旅やツーリング客に不動の人気を誇る。近年登場した新造船は静音性と揺れ対策が飛躍的に向上し、快適そのものだ。仙台・名古屋へと向かう太平洋フェリーは、豪華なバイキングと劇場さながらのエンターテインメント設備で「海上のクルーズシップ」としての地位を揺るぎないものにしている。
八戸航路(シルバーフェリー)は、短時間かつリーズナブルに本州へ渡りたいドライバーにとっての頼れる足だ。深夜便を利用すれば、寝ている間に北東北へ到達できる。そして関西・北陸方面へダイレクトに抜ける敦賀・舞鶴航路(新日本海フェリー)は、日本海の荒波をものともしない俊足船が投入されており、長距離移動のタイムロスを劇的に削減してくれる。