求人サイトやSNSのコミュニティでドラッグストアバイトの体験談を調べると、「腰を痛めた」「レジ列が途切れず精神的に削られる」というネガティブな意見が目立ちます。取材を進めると、こうした不満が生まれる背景には、ドラッグストアという業態ならではの構造的な3つの負担が存在することがわかりました。
第一に挙げられるのが「品出し作業に伴う過酷な肉体労働」です。現代のドラッグストアは実質的にスーパーマーケット化しており、2リットルのペットボトル飲料が6本入った段ボール(約12kg)や、洗剤の大型詰め替え用ケース、米、酒類などを毎日何十箱もトラックから荷降ろしし、売り場へ陳列しなければなりません。開店前や納品ラッシュの時間帯は、時間内に棚を埋めるスピードが求められるため、足腰にかかる負担は一般的なコンビニや書店を大きく上回ります。
第二の壁が「レジ周辺業務の極端な複雑化」です。自動釣銭機の導入は進んでいるものの、各種QRコード決済、電子マネー、ポイントカードの複数提示、公式アプリの割引クーポン適用、紙のチラシ券の確認など、会計ごとの分岐処理が膨大に存在します。オペレーションを少しでも誤るとクレームに直結するため、レジ専任であっても常に高い緊張感を強いられます。
第三に、「人手不足によるワンオペ時間帯のプレッシャー」です。特に夕方以降や深夜帯において、品出し、レジ打ち、お客様からの「この薬はどこ?」「この化粧品と何が違うの?」という問い合わせ対応を少人数で同時に回さなければならない店舗では、業務密度の高さから疲弊するスタッフが少なくありません。