ネット上で噂される「寒さ・暑さ」「音の問題」についての真相はどうなのでしょうか。鋼板壁の外側には入念な断熱施工が施されており、ペアガラスや適切な空調計画が組み込まれているため、ネット上で揶揄されるような「住むに耐えない極端な環境」ではありません。
もちろん、壁に多数の開口部がある以上、完全な防音や個室の遮蔽性を求める生活には適していません。しかし、施主家族はこの空間の特性を理解し、家具の配置やカーテンの活用によって柔軟にプライバシーのグラデーションを調整しながら、長い年月を快適に過ごしてきました。
竣工から20年以上の歳月を経て、経年による鉄部のメンテナンスや設備のアップデートを適切に行いながら、住宅として健全に息づき続けている事実こそが、この建築の完成度の高さを証明しています。