医学的な見地において、明確な発熱の基準はどこに設定されているのだろうか。厚生労働省が定める感染症予防の指針や日本薬局方関連の定義において、原則として「37.5度以上」が発熱、「38.0度以上」が高熱と明確に区別されている。武見敬三厚生労働大臣が記者会見等の公衆衛生啓発でも触れている通り、37.5度という数値は職場や行政手続、学校保健における行動制限の主要な基準値として機能してきた。
だが、37.5度未満であっても安心はできない。平熱が36.0度以下の人にとって、37.2度は実質的に1度以上の体温上昇を意味する。臨床の場では、単なる数字の絶対値だけでなく、平常時からの変動幅を観察することが極めて重要であると指摘されている。