世界的な位置づけを正しく理解しておく必要がある。今回の博覧会は、国際園芸家協会 (AIPH)の最高位承認と、博覧会国際事務局 (BIE)の厳格な承認を兼ね備えた、最高峰の国際博覧会(A1区分)に指定されている。これは1990年の大阪「花の万博」に匹敵する、極めて格式の高い国際外交の場でもある。
世界数十カ国から集結する公式参加国は、それぞれの風土が育んだ伝統的な造園美と、気候変動に適応するための知恵を競い合う。ここで厳格に問われるのが、極限までのサステナビリティだ。会場内で消費される電力はすべて再生可能エネルギーで賄われ、飲食エリアから排出される生ゴミはバイオガス化されて園内車両の燃料として循環する。
「使い捨てのパビリオン」はもはや存在しない。建築部材のほぼ100パーセントが再利用または自然分解可能な素材で設計されており、解体時の環境負荷をゼロに近づける国際的なガイドラインが初めて実運用される。世界各国の要人たちが視察に訪れるこの場所は、21世紀の国際社会が目指すべき環境共生のデファクトスタンダードを定義する場となるはずだ。