園内の中心部でひときわ目を引くのが、江戸時代後期の茅葺き民家を移築・復元した北区ふるさと農家体験館です。旧荒川流域に実在した旧小塚家住宅の主屋と納屋が保存されており、内部へ上がると囲炉裏の燻煙の香りが漂い、当時の農民生活の息吹を間近で体感できます。
体験館の周囲には水田や畑が再現され、季節ごとの伝統行事や稲刈り体験など、地域の子どもたちに向けた教育プログラムが定期開催されています。さらに初夏を迎えると、人工増殖と環境保全によって守られているヘイケボタルが夜の湿生植物園を優しく照らします。都心の真ん中で味わうノスタルジーと幽玄の美は、大人にとっても忘れがたい体験となるはずです。