台湾旅行の必需品として語られる交通系ICカード「悠遊カード(EasyCard / ヨーヨーカー)」。桃園空港に降り立ったら即座に購入するのが定番とされてきましたが、現場の運用状況を検証すると、意外な落とし穴と新たな選択肢が見えてきます。
現在、悠遊カードは桃園空港の以下の場所で購入可能です。
- 第1・第2ターミナルのメトロ(MRT)サービスカウンター(服務處)
- 駅構内の交通系IC自動券売機
- 空港構内のコンビニエンスストア(セブンイレブン、ファミリーマート)
販売価格はカード本体代金が100台湾元(デポジットではなく買い取りのため返金不可)で、これに加えて任意の金額を現金でチャージして使用します。
しかし、ここで旅行者が誤解しがちな盲点があります。「悠遊カードを使えば運賃が20%割引になる」という過去の情報です。台北MRTで過去に実施されていた一律20%オフ制度は、利用頻度に応じた「常客優待制度(キャッシュバック形式)」に移行しており、数日間の滞在で数回乗る程度の短期観光客には実質的な運賃割引が適用されません。桃園メトロの運賃も、トークン(片道切符)購入と同額の150台湾元です。
さらに現場の大きな変化として、桃園メトロの全改札口がクレジットカードのタッチ決済(Visa、Mastercard、JCB等)およびApple Pay等のスマホ決済に完全対応しました。つまり、「空港から台北駅へ向かうだけ」であれば、到着ロビーの券売機に行列を作って悠遊カードを購入する必要はなく、手持ちのクレジットカードを改札機にかざすだけでスムーズに入場できるのです。
「悠遊カードは市内の路線バスやYouBike(シェアサイクル)、コンビニでの少額決済で真価を発揮するツールです。空港で長蛇の列に並んで買うくらいなら、クレジットカードでサッとメトロに乗って台北駅へ向かい、ホテルの最寄り駅や空いている街中のコンビニで限定デザインの可愛いカードをゆっくり選ぶ方が賢明です」(現地を取材した旅行ジャーナリスト談)