ビジネスパーソンの間で頻発している「スマートEXの領収書が出ない」というトラブル。SNSや企業の経理担当者へのヒアリング調査でも、毎月のように同様の問い合わせが報告されています。領収書ボタンがグレーアウトしていたり、エラー画面が表示されたりする背景には、明確な5つの理由が存在します。
第一の盲点は、交通系ICカードを自動改札機にタッチして新幹線に乗車する前には、正式な「領収書」が発行できない仕様です。予約完了直後の段階で出力できるのは「予約内容の確認票」であり、決済が法的に確定して乗車実績が成立したタイミング(改札通過時またはきっぷ受取時)で初めて正規の領収書ステータスへ移行します。
第二の落とし穴は、駅の「指定席券売機での発行可否」です。チケットレス乗車(SuicaやICOCA等でそのまま改札を通過したケース)を選んだ場合、駅の券売機にクレジットカードを入れても紙の領収書は発券できません。券売機で領収書を受け取れるのは「乗車前に券売機できっぷそのものを発券(受取)した際」に限られます。
第三に、スマートEXを退会してしまうと、過去の利用データに一切アクセスできなくなります。転職やカード切り替えに伴いアカウントを整理する際は、必ずすべての必要書類をダウンロードしたか確認しなければなりません。
第四に、ブラウザのポップアップブロック機能がPDFや新規ウィンドウの立ち上がりを遮断しているケースです。特にスマートフォンのセキュリティ設定を強化している端末では、画面が真っ白のまま停止する事象が多く見受けられます。
第五に、複数人をまとめて予約した場合の個別分割発行ができない点です。1回の決済で同伴者分を含めて一括購入した場合、領収書も合計金額で発行されます。個別に経費精算を行う場合は、予約時に席を分けて手配するか、経理部門へ「按分明細」を提出する運用が求められます。