ショートカットキーを押しているにもかかわらず改行されない場合、システムやキーの故障ではなく、エクセル特有の動作モードや表示設定に原因が隠れています。現場で頻発する4大原因とその解決手順を解説します。
第一の原因は、「セル編集モード」になっていないケースです。セルを選択しただけの状態でAlt+Enterを押してもコマンドが認識されません。セルをダブルタップするか、「F2」キーを押してカーソルが点滅している編集状態にしてからキーを入力してください。
第二に、「折り返して全体を表示する」設定がオフになっていることです。データ上は改行コードが挿入されているものの、表示形式が無効化されているために1行に見えているパターンです。ホームタブの配置グループにある「折り返して全体を表示する」アイコンをクリックして有効化することで、隠れていた2行目以降が画面上に現れます。
第三の原因として挙げられるのが、行の高さが固定されているトラブルです。過去に行の高さを手動で縮めたシートでは、自動拡張がブロックされます。行番号の境界線をダブルクリックして高さを自動調整するか、行の高さを手動で広げることで正しく表示されます。
第四に、ブラウザ版(Excel for the Web)や特定のアドインとの干渉です。Web版エクセルでは一部のブラウザ拡張機能やキーバインドが優先され、Alt+Enterが効かないことがあります。この場合は数式バー内をクリックして入力するか、デスクトップアプリ版で開いて編集を行うのが確実です。