水島大宙の声優キャリアは、少年役のナイーブな心理描写から、重厚な忠誠心を帯びた騎士役まで、驚くほど広いレンジに支えられてきました。事務所の変遷を振り返ると、ぷろだくしょんバオバブでキャリアの基礎を築き、フリー期間を経てアクセルワンへ移籍、そして2020年4月1日よりアイムエンタープライズに所属しています。
彼の演技力が広く知れ渡る契機となった代表作を振り返ると、演じたキャラクターの多面性に驚かされます。『コードギアス 反逆のルルーシュR2』で演じたロロ・ランペルージは、主人公ルルーシュに対する歪んだ愛情と孤独、そして壮絶な最期を見事に演じ切り、放送当時から現在に至るまでファンの間で語り継がれる屈指の名演となりました。また、『イナズマイレブン』シリーズの基山ヒロト(グラン)役では、孤高の敵エースから頼れる仲間へと成長していく繊細なグラデーションを声に乗せ、少年少女層の心を掴みました。
特に『Fate』シリーズのガウェイン役は、それまで水島大宙に「線の細い美少年」のイメージを持っていた層に鮮烈なインパクトを与えました。堂々たる体躯に相応しい朗々とした発声と、主君に対する揺るぎない信念の響きは、彼の役者としての懐の深さを雄弁に物語っています。